沖縄で妊婦のコロナ感染が急増 陽性の母親から生まれると隔離 母子感染の例はなし

2021年6月21日 7:44
社会・くらし
#新型コロナウイルス #妊婦 #出産

[新型コロナ 沖縄の今]

 沖縄県内で妊婦の新型コロナウイルス感染者が増えている。2020年7月から21年6月20日までの陽性者129人のうち、4~6月の3カ月で81人と約6割を占める。陽性の母親から生まれた赤ちゃんは「濃厚接触者」としてすぐに隔離されるため、母親がわが子と約2週間、面会できないケースも起きている。現在、県内で母子感染した例はない。(社会部・玉城日向子)

 県産婦人科学会・医会などのまとめによると、初めて妊婦の感染者が確認された昨年7月~今年3月は48人だったが、4月22人、5月35人、6月24人と急増。大半は家族内感染という。

 出産前に感染症が完治すれば通常通りの分娩(ぶんべん)となるものの、妊娠後期になっても症状がある場合は、陣痛を待たずに帝王切開の処置をすることもある。その場合、出産後も母親の隔離が続くだけでなく、赤ちゃんも新生児集中治療室(NICU)内の陰圧室で隔離されるため、授乳や抱っこ、面会が制限される。

 感染した妊婦は同年代の感染者と比べ肺炎や血栓症など重症化リスクが高い可能性があるため原則「入院」とされていたが、病床の逼迫(ひっぱく)で自宅療養となる人も。実際に県内で重症化した妊婦もいるという。

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