おりものは、病気の有無やホルモンの状態、その人の年齢までも判断できる“健康のバロメーター”。自覚症状の無いものが多い女性の病気は、「早急に見つけて、早急に直す」という心がまえが何よりも大切です。

生 理 後
生理直後は下り物もほとんどありませんが、徐々に粘り気のある半透明の下り物が分泌されます。膣内は強い酸性の状態に。
排 卵 期
下り物の量は増え、排卵日を境に、糸を引く透明なものに変化。膣内はアルカリ性に変化し、殺菌力も弱まります。
排 卵 後
再び粘り気がなくなり、白濁色〜クリーム色の下り物に変化します。同時に、下り物の量も減り始めます。膣内は、再び強い酸性の状態に。
生 理 前
下り物の量はきわめて少なくなります。時々、臭いのある下り物、茶色っぽい下り物が見うけられますが、心配はありません。
| 病 名 | 症 状 | 治 療 法 |
|---|---|---|
| クラミジア感染症 | 感染後1〜2週間で黄色っぽいおりものが増加します。 しかし症状が出るのは、感染者のうち5人に1人程度。 放置すると不妊や流産の原因にもなります。 |
内服薬を約2週間服用 |
| 淋菌感染症(淋病) | 感染後2日〜1週間で発症。 膿性のおりものが主な特徴ですが、症状が出ないこともあります。 放置すると不妊症の可能性が高くなります。 |
内服薬を約2週間使用 |
| 梅 毒 | 感染後2〜4週間で外陰部に“しこり”や“ただれ”が現れます。 その後、症状はいったん消えますが、感染後2〜3カ月程度で 全身に発疹が出ることもあります。 |
注射や内服薬を使用 |
| 性器ヘルペス | 感染後1〜2週間で発症。性器に水疱や腫瘍ができ、痛みを伴います。 やがて潰瘍となり、排尿痛を起こすこともあります。 |
内服薬や外用薬を 約1週間使用 |
| 尖圭コンジローム | 感染後1〜3カ月で発症。 性器に米粒大から親指大のしこりができ、徐々に数が増えます。 悪化すると、痛みやかゆみを伴うことも。 |
冷凍治療やレーザー切除 を実施のちに抗ガン剤を 使用 |
| カンジダ膣炎 | “カッテージチーズ”のような白くポロポロしたおりものが見られ、 外陰部のかゆみを伴います。 完全に治療しなければ、再発の可能性もあります。 |
内服薬や膣座薬、 軟膏などを約2週間使用 |
| トリコモナス膣炎 | 悪臭を伴う黄色く泡だったおりものが見られ、外陰部のかゆみを伴います。 カンジダ膣炎と同様、再発しやすいので完全に治療することが大切です。 |
内服薬や膣座薬を 約2週間使用 |
| H I V | 感染後2〜8週間で風邪に似た症状が現れることもありますが、 たいていの場合は無症状。 6カ月から10数年という潜伏期間を経て、エイズを発症させます。 前述の様々な性感染症を患っていると、感染率も3〜4倍に高まります。 |
抗HIV剤を使用 |
| B型肝炎 | 感染後2〜3カ月で、黄疸や倦怠感、食欲不振などの症状が現れます。 キャリアの場合、母子感染の危険性が高く、 将来的に慢性肝炎を起こす可能性もあります。 |
インターフェロンを使用 |
| C型肝炎 | 感染後2週間〜6カ月で、倦怠感や食欲不振、 腹部の不快感などの症状が現れます。 自覚症状が無い場合も多く、慢性化しやすいのが特長。 放置すると、肝硬変や肝ガンなどを引き起こします。 |
インターフェロンを使用 |
※上記は、あくまでも一つの目安に過ぎません。“おかしいな”と感じたら、産婦人科医に相談しましょう。
| 子宮内膜症 | 茶褐色のおりものや激しい生理痛、吐き気が主な特徴。症状は年々悪化していきます。 放置すると周囲組織との癒着が起こり、不妊の原因にもなります。 |
| 子宮筋腫 | 激しい生理痛と茶褐色のおりものが特徴で、月経量が増えて貧血を起こします。 また、粘膜下筋腫の場合は出血が見られ、筋腫の位置によっては子宮内への受精卵の着床を妨げることも。 高齢になるほど、子宮ガンや卵巣ガンなどを引き起こす可能性も高くなります。 |
| 子宮頸ガン | 初期段階ではほとんど無症状ですが、進行すると下腹部痛や悪臭のあるおりものなどの症状が現れ、 SEXを繰り返すことで出血する場合もあります。30歳を過ぎたら年に一度はガン検診を受けるようにしま しょう。初期症状が少ないので、他の検診・検査を受ける時に併せて受診することをおすすめします。 |
| 子宮頸管炎 | 黄色や茶褐色のおりものが見られ、悪臭を伴います。 悪化すると、発熱や下腹部痛を起こすことも。近年では、クラミジアによるものが急増しています。 |
※上記は、あくまでも一つの目安に過ぎません。“おかしいな”と感じたら、産婦人科医に相談しましょう。
おりものシートは通気性が悪く、ムレやかぶれの原因になることも。使い過ぎは、外陰炎の引き金にもなりかねません。また、抗生物質を服用すると、膣内の殺菌力が弱まり病気に感染しやすくなるケースがあります。薬にはできるだけ頼らないクセをつけましょう。
複数の人とのSEXが、感染の危険性を高めることは言うまでもありません。パートナーは一人に絞り、SEX前のシャワーや入浴も忘れずに。ところで、ビデは膣内の殺菌力までも洗い流してしまいます。膣洗浄は、ほどほどに。