「胎児コミュニケーション」とは、胎教をもっと広い意味で捉え、
妊娠期からの「親子のきずな」を重要視したものです。
一緒に音楽をきいたり、話しかけたり、妊娠中から積極的に赤ちゃんと触れ合い、
深く、濃く、固い「きずな」を育みましょう!
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お腹の赤ちゃんへのあいさつや語りかけは、とても大切。しっかりコミュニケーションをとりましょう。赤ちゃんにまだ「聞く」能力がないとしても、お母さんの愛情のエネルギーは伝わるはずです。
つわりが抜ける妊娠3カ月頃からが目安。照れくさいかもしれませんが、まずは簡単なあいさつから始めてみましょう。赤ちゃんにはまだ伝わらないかもしれませんが、これが徐々に親子の「共通言語」になっていきます。
人は、未来に夢や希望があるから今を生きられるもの。お腹の赤ちゃんにも、「私たちがいる世界はとても素敵なところ」だということを伝えてあげましょう。お父さんやお母さんの明るい声や楽しい話に、赤ちゃんもワクワクしながら成長します。
朝起きたら「おはよー!」、寝る前は「おやすみー!」。お父さんも気持ちを込めて「行ってくるねー!」と「ただいまー!」を。この時、遠くで話すと赤ちゃんに聞こえないかもしれないので、なるべくお腹に近づいて話しましょう。
「マタニティ・ブルー」という言葉があるように、妊娠中はどうしても心身のバランスが崩れがち。鏡の前で笑顔をつくってみたりしながら、気持ちを切り替えるようにしましょう。お父さんも協力して、お母さんが笑えるネタ探しを。夫婦で笑えば、赤ちゃんも笑っているはずです。
妊娠7カ月頃になると、赤ちゃんの耳の位置が分かります。まず手のひらをお腹に置き、徐々に下のほうへなでていきます。するとどちらかの手に平たい板のような感触の「背中」が見つかるはず。さらに手を下げていくと丸いボールのような「頭」が確認できます。このあたりが耳の位置なので、そこに話しかけるようにしましょう。
※耳の位置が分からない場合は、産婦人科に教えてもらいましょう。
「プリガフォーン」は、アメリカで開発された胎教ツール。大きい“おわん”状のアダプターを赤ちゃんの耳の位置に当て、反対側の小さなアダプターに向かってお話します。お腹への音の伝わり方もアップし、赤ちゃんにしっかり声が届きます。
陣痛で苦しいのは、赤ちゃんも同じ。スムーズな分娩のためにも、「私も苦しいけど、一緒に乗り越えようね」「もう少しだから頑張ってね」という励ましが大切です。もし、お父さんが付き添っているなら、赤ちゃんにもいっぱい声をかけてあげてください。
出産後の約1時間は、赤ちゃんをお母さんの肌に直接触れ合わせるように抱かせます。そして、まだ母乳は出ませんが赤ちゃんに乳首を吸わせます。これによりお母さんの母性が目覚め、抱いている赤ちゃんを愛しいわが子として強く認識するのです。
生まれたばかりの時間は、親子のきずなを深めるための大切な時間。赤ちゃんは、生まれるとすぐに眠り、10〜30分後に目を覚まします。これは「新生児の覚醒期」と呼ばれ、約38分間続きます。この時、赤ちゃんはお母さん(お父さん)を、お母さんは赤ちゃんをしっかりと認め、絆を深めるのです。
この時点で、胎教をしてきた赤ちゃんは、うっすらと目を開けて声のするほうを見たりします。目が合った時に、なにげなく「おめめをつむってごらん」と言うとその通りにしてくれるケースも。「話してごらん」と言うと「ウウー」と声を出す赤ちゃんもいます。
●胎教のふしぎ ●すてきな音楽を聴こう!
●楽しくおしゃべりしよう! ●キックゲームで遊ぼう!
●積極的に外へでかけよう!
●一緒にお勉強しよう! ●パパが協力できること